見ての通りフィッシング詐欺のメールです。

リンク先が「えきねっと」っぽいですが、サブドメインでドメインはeklyout.clubという無関係なサイトであることは一目瞭然です。さてリンクをクリックするとどうなるのでしょうか?

警告:絶対にクリックしてはいけません。アクセスするだけでウイルスに感染する場合もあります。

アクセスするとアカウントとパスワードを入力するように書かれていたので名前は「左岸 端根」(さぎし はしね)、パスワードは適当に入力。すると次にクレジットカードの番号を入力せよと書かれていました。

このとき適当な番号をいれてOKをクリックしても「正しい番号を入力してください」と表示され、さきに進めません。実はクレジットカードの番号はただの乱数ではなく規則性があります。・・・ということにあとになって知りました。

クレジットカードの番号には規則性がある

クレジットカードの番号は「Luhnアルゴリズム(ルーンアルゴリズム)」に従って生成されています。LuhnはIBMの科学者の名前(ハンス・ピーター・ルーン)です。これによって記入ミスやタイプミスを検出することができます。

ではどのような仕組みになっているのでしょうか?

後ろから偶数の桁数(2桁目、4桁目、6桁目…)の番号を2倍にします。そして2倍にした数字が10を超える場合には9を引く。
そのあとすべての数字を足し算する。
その合計が10の倍数なら正しい番号とする。

たとえば番号が「4483-7106-3585-5754」だったとします。この場合は2倍にするのは先頭から1、3、5、7、9、11、13、15桁です。それ以外はそのまま足します。

(8) + 4 + [7] + 3 + [5] + 1 + (0) + 6 + (6) + 5 + [7] + 5 + [1] + 7 + [1] + 4
()は2倍にした数で、[]は2倍にした結果10を超えたので9を引いた数です。
計算すると70になり、正しい番号になります。

クレジットカード番号チェッカー&ジェネレーターをつくる

ではこのようなアプリをつくってみましょう。デザイナで以下のようなものを作ります。

ついでにダミーの番号をつくるコードも書いてみました。

こんなものをつくってどうしようというのでしょうか? 要するにネタです。